PL日記。
Tears in heaven / Eric Clapton
Beyond the door
There's peace I'm sure
And I know
There'll be no more
Tears in heaven
→そのドアの向こうに
安らぎが待っていると僕は信じてる
そしてこれ以上天国で
涙を流さなくていいのだ、と僕は悟るんだ
* * *
一心不乱に絵を描いたら、筆の形に手が固まってしまって、
開けなくなってしまいました。
一定時間。
「Σいだだだだだだ!!!!」
叫んでも一人。
「指開かない、開かないんですが!」
ツッコミ入れても一人。
室内が静まり返ると、蝉の声が聞こえた。
力の限り、命の限り鳴いている。そりゃぁ、耳だってつんざくよネ…
そして手元では、指の骨を動かすたびにギシギシと音を立てていました。
ああ。もしここにあの娘が居たら、オズの魔法使い風に俺を励ましてくれたのに。
「ハクナの指が固まってしまったわ、今油をさしてあげるわね、ペコペコ。」
最後のペコペコは油をさす音なのだ。(笑
ようやくおさまって、指がぎこちないながらに動くようになったときに
魔法使い(?)が帰ってきた。
「?どうしたの。何かあった?」
「うん…筆持ちすぎてさ、指が固まって大変だった」
「わー大変。油をささなくちゃ、ペコペコ!ペコペコ!」←大変そうに
…なんつーか、癒される。(笑
しかし俺の周りにはこういう風変わりな人がどうしてこうも多いのだろうか…。
日に日に自分の凡人ぶりを確認しながら生きてます。(しみじみ
* * *
悲しいときには空を眺める癖があるらしく。
いや、悲しいというのは語弊がありますなぁ、元気がないときですかな。
バテッバテというか…今日暑すぎなのですよ(ぶつぶつ
夏の空は高いですねぇ。
どこまでも高く、真っ青なのです。
ああ 地球は青いよ 苦労色 (ちょ
昼は夏、夕方は秋、夜は冬が宜しいですな。(空の話だよ)
秋の夕焼けは、綺麗ですぞぅ(´w`)
よく港から夕日を見て帰ったものです。最近時間無いから港自体行ってないけども。
* * *
ルパン40周年ですね。見ちゃいましたよ。
やはり面白いですなぁ。
ちょっと画質が気になりましたが…30分バージョンみたいな絵の質でした。
いいのか、あれはあれで…
でも俺はあの「デジタルですよ!」な色はあんまり好きじゃない…
せめて色作りに気を遣ってほしいものですが…(ぼそぼそ
ハクナ日記。
目を開けると、太陽の光が窓から、その青い目めがけて差していた。
「ぅっ…」
余りの眩しさに眉をひそめる。ようやく目が慣れてきて、ここがいつも寝ている自室でない事に気付く。白いシーツが光を反射して、余計眩しい。
ゆっくり視線をめぐらせると、ベッドの隣にある小さな棚に水差し。その隣に、ユフーラ。
「起きたな、ハクナ。」
「あれ、ここは、どこかな…」
ゆっくり体を起こすと腹の辺りに激痛を覚えてそのまままた横になった。口の中でうめき声がくぐもっているのを、ユフーラはじっと見守っていた。
「そろそろ説明するけど。」
「お願いします…」
空には入道雲がのそのそと流れていて、風が心地良く部屋に入り、カーテンを大きく膨らませていた。もうすっかり夏だとハクナは思った。
遠くで鳥がさえずり、
耳元でもしっかり鳥がガミガミとさえずっていた。
「あのなぁ、いい加減にしろよ、あと4日で発つんだぞ!」
「あはは…これはアレだよ、不可抗力ってやつでさ」
ユフーラの説明曰く、ハクナは探索場で、大きな黄色い地雷ボタンを踏んで大爆発に見舞われ、腹の肉を随分と持っていかれる大怪我をしたらしかった。
どうりで、探索に行ったっきり記憶が無いわけだ。と、心の中で納得した。
偶然近くを通りかかった人にグリーンノアをかけてもらい応急処置を済ませてから病院へ担ぎ込まれたとの事だった。
ハクナはそう、不幸には見舞われるが、不幸中の幸いというものにもよく出くわした。
包帯でグルグル巻きになった腹を見て思わず苦笑する。
「ここ、トラテの病院だっけ、家に帰れるかなぁ」
のんきに揺れるカーテンを、のんきに眺めていたらユフーラの雷が再び落ちた。
「動けるわけねぇだろ!アホ!バカ!うつけ!」
そんなバリエーション効かさなくても、と言いかけてやめた。いつものユフーラなら嘴で遠慮なく攻撃してくるものだが、今日はそれも無しだった。相当に危険な状態だったらしいと察し、以降は静かに眠ることにした。
その内、本当に眠気はやってきて、その日の青い空にも別れを告げた。
目が覚めると、朝もやと鳥の明るいさえずりが聞こえてきていた。
一晩中寝ていたらしい事に当の本人が驚いた。
最近のハクナの数日分の睡眠時間に匹敵するからだ。
枕元ではユフーラがまだ寝息を立てている。朝も相当に早いようだ。
少し経つと、看護担当の人がやってきてハクナの覚醒を確認した。それを合図に数人の医師が部屋に入ってきて、ハクナを取り囲むと一斉にグリーンノアを放った。
「…っ。」
グリーンノアは細胞の急成長を促す魔法であり、一気にかけるとなかなか痛いものである。
が、おそらくユフーラのGOサインと、医師の「若いから大丈夫でしょう」が決め手だろう。
医師が笑顔で昼には退院できると告げると、ぞろぞろと帰っていった。
それを確認し、すぐにハクナはベッドの上で出来る範囲暴れた。
「いっっっってええぇぇぇぇぇ!!!」
看護担当の人物は苦笑してそれを見、包帯を取って一言「お疲れ様でした」と言って部屋を出て行った。かくして、ハクナの体は正常に戻ったのだった。
「じ…地獄だ…地獄だぞ…ちくしょう…」
ベッドから這い出て、痛みの余韻と闘いながら荷物を整理した。ハクナが病院を出られたのは、予定時刻よりやや早い時刻だった。
「あーあ。ロクな事に残りの日数を使わないな、ハクナは。」
「そうッスね…」
ぐうの音も出ないとはまさにこのことだった。
「でも、俺が地雷踏むのも昨日で終わりだ。心配させて悪かったね、ユフーラ。」
ユフーラは照れ隠しに旋回し、
強かハクナの後頭部に向かって嘴から、全速力でぶつかっていった。
主人の悲痛な叫びは青い空に吸い込まれて消えた。